タイ・イサーン記3
スリン ・象の街
タイの3等車
汽車の時間表もタイ語でさっぱり判らない。
まあ、何とか成るだろう、と乗り込む。
とにかく、暑い、メコン川辺の風と違って、生暖かい、というより熱風に近い。
平原をひたすら走る。
果てしなく続く水田、かと思うと、日本なら決して放置しないような平地の荒野も多い。
この辺りの王様は、日本で言うとどの位の石高だったのだろう、なんてケチな事を考える。
次々に売子が通る。
焼肉をいっぱいに盛った大皿を抱えたり、
バケツに氷を入れ、コーラや水、ビールをゴチャゴチャ詰めたバケツをぶら提げたり、
様々だ。
トイレも中国程の汚さではない。
象の町スリン
それでもなんとか、二時間半凌いでスリン。
駅の前のこじんまりした広場に、大きな3匹の象の像、象の町スリンの象徴だ。
駅前の売店で尋ねたホテル、トクトクに乗ったら、駅から100mも無い。
400bを300bに値切って、3泊。
AC、温水付き、ウボンのホテルより大分落ちる、
部屋は半分の広さ、タブなし、水は白濁。
夜店に出る。
生の牡蠣、海老、烏賊、貝類、が氷の上にのっかっている。
車海老が活きが良さそうだ。
「これ」
と指差してビールを飲んでいると、持ってきたのはチャーハン。
3、4匹の海老が入っている。
美味しいが半分も食べられない。
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夜、何時ものようにマッサージ済ませ売店にビールを買いに行くと、
男が、
「マッサージどうだった?」
「グー」
「ladyは?」
と後ろを振り返る。
まだあどけない、17、8歳の女の子が階段にべったり坐って恥ずかしそうにしている。
ただ、タイでは珍しく煙草を咥えている。
草々に逃げ帰る。
スリンにも、
まだ未整理だが近郊で発掘された文物を陳列したところが有ると聞いて出かけてみた。
スリンの街角でHさんが欲しがるお坊さんの着る布を見付けた。
直ぐ近くにはパソコン教室。
スリンの夜店
終日ボンヤリして、夜店へ。
鶏の肢と羽でビール、雨が降り出した。
おかみさんが、
「こっちへ来い」
屋台の軒下へ手招きする。
先客の女性3人と同席、
3人の1人がおかみさんの妹さんで、あとは同僚だと紹介される。
ビールを2本振舞う。
折からの雨で客足が止り、おかみさんも席に加わる、次々に料理が出て来る。
仲々の美人の妹さんはビールを飲まない、もっぱら、ウイスキーのオンザロックだ。
「腰の線が崩れる」
からだそうだ。
皆、日本の事を聞きたがる。
日本は行ってみたい所の第一だそうだ。
「私の家から富士山が見える」
と話すと、目を丸くして羨ましがる。
歳の話になった。
「幾つ?」
「幾つと思う?」
「..」
「..」
私が、
「○○歳」
と言うと、一斉に歓声が上がる、皆、お世辞が上手だ。
年かさの1人は、フランス銘柄で身を固めていて、仲々お洒落だ。
キャリアーウーマンらしい。
皆、スリンで一番大きいホテルのカウンターが仕事場だそうだ。
「もしかしたら、明日も来るよ」
と言って席を立つ、
「勘定」
「要らない」
と小母さんが左右に手を振る、とても気風がよい。
つづく
タイ・イサーン記1 | ウボン・パーテムの先史時代の壁画 |
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タイ・イサーン記4 | パノンルムン、ムアンタム、バーンプルアン遺跡 |
タイ・イサーン記5 | スリンの夜 |
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